自分でできるAGA診断!セルフチェックリストと対策

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最近抜け毛が増えた、髪の毛が細くなってきた、おでこの生え際が後退している気がする…。
そのお悩み、もしかしたらAGA(男性型脱毛症)かもしれません。
AGAは進行性の脱毛症であり、放置すると薄毛がどんどん悪化してしまいます。
しかし、自己判断は難しく、抜け毛が増えたからといってすべてがAGAとは限りません。
この記事では、AGAかどうかを自分で見分けるためのセルフ診断チェックリストから、正確な診断方法、そして診断後の具体的な対策までを詳しく解説します。
薄毛の原因を正しく理解し、早期に適切な対策を始めましょう。

AGAとは?セルフ診断の前に知っておきたい基礎知識

AGA(Androgenetic Alopecia)は、日本語で「男性型脱毛症」と呼ばれ、男性特有の進行性の脱毛症です。
主に遺伝や男性ホルモンが原因で発症します。

AGAのメカニズムは以下の通りです。
男性ホルモンの一種であるテストステロンが、頭皮に存在する5αリダクターゼという酵素と結合することで、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。
このDHTが毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と結びつくと、脱毛のシグナルが送られ、髪の毛の成長サイクル(ヘアサイクル)が乱れます。

通常2〜6年かけて成長するはずの髪の毛が、わずか数ヶ月から1年で抜けてしまうため、髪の毛が十分に成長せず、細く短いまま抜け落ちてしまいます。
このサイクルが繰り返されることで、次第に薄毛が目立つようになるのです。

AGAは放置すると確実に進行するため、早期の対策が非常に重要です。

今すぐできる!AGAセルフ診断チェックリスト

AGAは徐々に進行するため、日々の変化に気づきにくいものです。
以下のチェックリストで、ご自身の状態を確認してみましょう。

  • 家族の状況: 父方・母方の親族に薄毛の人がいるか?(特に祖父、父、叔父)
  • 抜け毛: 枕や排水溝に抜け毛が増えたと感じるか?
  • 髪質: 髪の毛1本1本が以前より細く、柔らかくなったか?
  • 生え際: おでこの生え際が後退し、M字型になっているか?
  • つむじ・頭頂部: つむじ周りの地肌が透けて見えるようになってきたか?
  • 前髪のセット: 前髪が思うようにセットできなくなってきたか?

これらのチェック項目に複数当てはまる場合は、AGAである可能性が高いです。

医療機関でのAGA診断:専門医はここを見る

セルフチェックでAGAの可能性が高いと感じたら、専門のクリニックや病院で正確な診断を受けることが重要です。
専門医は以下の項目を総合的に判断します。

  1. 視診: 医師が直接、頭皮や髪の状態を観察します。生え際の後退度合い、頭頂部の薄毛の進行度、髪の毛の太さ、頭皮の色や状態などを確認します。
  2. 問診: 遺伝的な要因(家族に薄毛の人がいるか)、生活習慣(ストレス、食生活、睡眠)、抜け毛の状況、発症時期などを詳しくヒアリングします。
  3. マイクロスコープ診断: 頭皮用マイクロスコープを使って、肉眼では見えない毛穴や毛根、頭皮の状態を拡大して観察します。これにより、毛根のミニチュア化や、一つの毛穴から生えている髪の毛の本数などを詳細に確認できます。
  4. 血液検査: 必要に応じて血液検査を行い、ホルモンバランスや他の病気の可能性がないかを確認することもあります。

これらの診察を通じて、AGAであるかどうかの正確な診断が下されます。

AGAと他の脱毛症との見分け方

抜け毛の原因はAGAだけではありません。AGA以外の脱毛症と間違えやすいものもあります。

  • 円形脱毛症: 突然、円形や楕円形の脱毛斑ができます。ストレスや自己免疫疾患が原因とされており、AGAとは異なる病態です。
  • 脂漏性脱毛症: 頭皮の皮脂が過剰に分泌され、炎症を起こすことで抜け毛が増えるものです。フケやかゆみを伴うことが多いのが特徴です。
  • 牽引性脱毛症: 髪を強く引っ張り続けるヘアスタイル(ポニーテールなど)が原因で起こる脱毛症です。
  • 休止期脱毛症: ストレスや病気、過度なダイエットなどが原因で、一時的に髪の毛が大量に抜ける症状です。原因がなくなれば自然に改善することが多いです。

AGAは、生え際や頭頂部から徐々に薄毛が進行するという特徴があります。
他の脱毛症との違いを理解し、正しい診断を受けることが大切です。

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診断後のAGA治療:効果的な対策方法

AGAと診断された場合、早期に治療を開始することで進行を食い止めることができます。
主な治療法は以下の通りです。

  1. 内服薬: AGAの根本原因にアプローチする治療薬です。
    • フィナステリド(プロペシア): 5αリダクターゼの働きを阻害し、DHTの生成を抑制します。
    • デュタステリド(ザガーロ): フィナステリドよりも強力に5αリダクターゼを阻害します。
  2. 外用薬: 頭皮に直接塗布する薬です。
    • ミノキシジル: 血行を促進し、毛母細胞を活性化させて髪の成長を促します。
  3. 生活習慣の改善: 治療効果を最大限に引き出すために、ストレスの軽減、バランスの取れた食事、質の良い睡眠を心がけましょう。

AGAは進行性の病気であるため、治療を中断すると再び薄毛が進行してしまいます。
診断後の専門医の指導に従い、継続的な治療と対策を行うことが重要です。

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